![]() |
建築の豆知識 2003年5月号 ケイエスケイ設計 http://www.ksk-sekkei.com/ |
| このコラムでは、住宅を建てるときに参考になるようなことについて述べたいと思います。 住宅を建てることは、人生で一度か二度しかない大きな仕事です。これから、住宅を建てようと思っている人やリフォームをしようと思っている人が、建築会社やハウスメーカー等の営業マンと打合せをしていく上で、きっとお役に立つ建築の豆知識を隔月で掲載していきます。今後ともぜひご覧下さい。 |
|
シックハウス症候群と03年の建築基準法改正について |
|
1. シックハウス症候群 シックハウス症候群という言葉は、一時マスコミ等で大きく報道されていたのでご存知のかたも多いかと思いますが、03年7月に建築基準法が改正、施行され、法律で規制されるようになったことは、ご存じないかたが多いのではないでしょうか。 シックハウス症候群とは、1970年代のアルミサッシの普及による住宅の気密化、合板を素材とする建材の普及、接着剤の多用などといったことが原因で発生した病気です。その原因物質は、接着剤などに含まれる防腐剤や有機溶剤、シロアリ駆除に使用されている有機リン系の殺虫剤と考えられています。その結果、人によっては、気分が悪くなる、だるい、のどが痛い、咳が出る、めまいがする、頭痛がするなどといった症状が現われます。人間には本来化学物質に適応する能力がありますが、その能力には限界があり、その限界を超えるとシックハウス症状が現れます。また、適応できる限界は個人差が大きく、同じ場所で暮らしていても発病する人としない人がいます。 2. 03年の建築基準法改正について 今回の建築基準法改正では、シックハウス症候群の原因物質のうち、接着剤などに多く含まれているホルムアルデヒトの総量規制と、機械換気設備の義務付け、さらにシロアリ駆除剤に使用されているクロルピリホスの使用を禁止する改正が行われました。今回の改正では、トルエンやキシレン、パラジクロロベンゼンなどの有機溶剤に対する規制は行われていないため、まだ完全な改正にはなっていませんが、近い将来には規制の対象が広がると考えられます。 ただ、今回の改正のうちで、機械換気の義務付けについては気になる点があります。 これから住宅を新築したり、リフォームしたりする場合には、この点を十分に考慮して計画することをお勧めいたします。 次回6月号は、「北の方角と建物の中心の決め方」を予定しています。ご期待ください。 |