タイトル
家相のコラム 2003年4月号

ケイエスケイ設計
http://www.ksk-sekkei.com/

この家相のコラムのページでは、家相と住宅設計に関するちょっと耳寄りな話、家相についての Q.&A.、家相とのよりよいかかわりかたなどをご紹介しております。
偶数月ごとに発行の予定です。今後ともぜひご覧下さい。


家相とは?

1. 家相の考え方

 住宅を設計するとき、家相を考えるか否かは、その家に住む人の考え方によると思われます。科学が進んでいない時代では、人間の想像を越える超自然現象が数多く存在し、人々はそれを神のなせる業と信じていました。そして、神仏を敬うことでそういった災いから逃れようとしたのでした。家相も、神を敬うことでその家に住む人に災いがふりかからないように願って考えられたものです。

 人間が宇宙に行こうとする現在に、1000年以上も昔に考えられた家相によって住宅設計に制約を受けることは、何の意味もないと考える人もいると思います。たしかに、過去においては、科学的根拠のあった家相の決まりごとも、現在では何の根拠もないというものが多くあります。しかし、現在の文明社会においても、科学の力では立証できないことが数多くあることも事実です。

 家相を信じるか否かは自由であり、他の人に押し付けるものではないと考えます。しかし、住宅の設計をする者として、もし住宅を建てようとする人が家相を気にして不安を持っているならば、その不安を取り除くことが設計者の使命であると考えます。家相を否定して説得したとしても、その人が一生その不安を感じたままその家に住み続けることがよいことでしょうか。私は、家相を考慮し、最大限に使いやすい住宅を提供することが設計者の使命であると考えます。


2. 家相の源流

 家相の源流は、4000年前に中国で生まれた陰陽説、五行説、八卦説、九星説を母体としています。風水も、陰陽説などの考え方を母体として3世紀に体系化され、8世紀に風水理論として確立されました。風水の考え方が日本に伝わったのは、平安京が風水の考え方を取り入れて作られたことを考えると、仏教が伝来した6〜7世紀ごろと考えられます。日本における風水の考え方は、権力者に独占され庶民には普及することはなかったのですが、仏教の布教とともに庶民のあいだに陰陽説、九星説などが浸透していき、それらを母体として日本独自の家相が発展していったと考えられます。

 最近では、風水と家相を同じものとして考えられているようですが、風水と家相の基となる考えは同じであっても、前に述べたように、それぞれ発展の過程が異なっています。すなわち、風水と家相はまったく別のものなのです。簡単にいうと、風水と家相は兄弟のような関係といえるでしょう。


次回5月号は、「建築の豆知識--シックハウス症候群と03年の建築基準法改正について」を予定しています。ご期待ください。