家を建てるときには、木造住宅がいいかコンクリートの家がいいか、ご要望がはっきりしていると、プランや予算の目安がたてやすくなりますが、それぞれのちがいは、一般のかたにはおわかりにくいと思います。 また、将来的に間取りを変更する可能性がある場合は、建築構造については、最初に家を建てるときからある程度考慮しておく必要があります。 ここでは、木造や鉄骨造などの建築構造と留意点について簡単に説明します。ご参考までに、各建築構造によるプランのラフスケッチや建築模型のスナップをあげておきましたので、画像をクリックするとそれぞれ詳細がご覧いただけます。
工法
特徴
主なハウスメーカー
工期
建築費
間取り変更
耐震・防火性能
在来軸組工法
柱と柱の間に筋かい(斜めの突っ張り材)を入れて、地震や台風などの横に働く力に対して建物が変形しないようにしている。 昔から大工さんによって建てられている工法。 施工者によって品質のばらつきが大きい。
住友林業大和ハウスセキスイハウス(シャーウッド)他
40坪程度の建物で3〜4ヶ月程度
使用する構造材料や木材種によって大きく変わる目安として40〜60万円/坪
リフォームに対応しやすい
S57年の建築基準法の改正により、2×4に劣らなくなった
2×4工法
2×4インチの木材に構造用合板を釘止めしてパネル状にした構造壁で、上からの荷重や地震などの横からの力に対して建物が変形しないようにしている。 北米から輸入された工法。
三井ホーム他多数
一般に在来より短い3ヶ月程度
目安として35〜50万円/坪
構造壁の移動が難しいため、在来より間取り変更がしづらい
かつては2×4の方が性能が高いとされていた
木造住宅 > < 木造住宅
構造
ブレス構造
木造在来軸組み工法のように、柱と柱の間にブレス(筋かい)を入れて地震などの横からの力に対して建物が変形しないようにしている。 軽量鉄骨造の建物に多い。
三洋ホームズパナホームセキスイハウス他
2〜3ヶ月
軽量鉄骨を使用するので安価35〜50万円/坪
柱の本数がラーメン構造より多くなるため間仕切り変更は難しくなる
耐震性能は高いが、軽量鉄骨のほうが防火性能に問題がある
ラーメン構造
柱と梁のジョイント部分を溶接やボルトでがっちりと固めて、地震などの横からの力に対して建物が変形しないようにしている。 重量鉄骨造の建物に多い。 間取りの自由度は高い。
旭化成 ヘーベルハウスセキスイハイムパナホーム他
4〜6ヶ月
木造や鉄骨ブレス構造に比べると割高40〜70万円/坪
間仕切り変更は比較的簡単
耐震性能は高いが、防火性能にやや問題がある。耐火被覆により防火性能を向上できる。
重量鉄骨造のように、柱と梁をがっちりと固める。 現場でコンクリートを打ち上げていくので、工期が長くかかり、工事完成後もコンクリートからの湿気で、換気が十分でないとカビが発生しやすい。
ハウスメーカーでラーメン構造を採用しているところはないようだが、一般の建設会社では多く採用されている。
6ヶ月
建物自体が重くなるため、基礎にお金がかかり、割高60〜100万円/坪
将来間取り変更を考えるなら、新築時にある程度考慮しておくほうがいい。
すぐれている
壁式構造
2×4工法のように、コンクリートの壁で上からの荷重や地震などの横からの力に抵抗する。 現場打ちと工場打ちがある。 現場打ちの場合は、ラーメン構造同様、工期が長くかかり、換気が十分でないとカビが発生しやすい。
大成パルコン
同上60〜100万円/坪
耐力壁の位置を動かすことができないため、間取り変更ができないことが多い
鉄骨住宅 > < コンクリート住宅
・金額面では、構造材料や仕上げ材料などにもよりますが、 軽量鉄骨 < 2×4 < 木造在来軸組み工法 < 重量鉄骨 < RC壁式工法(工場打ち) < RC現場打ち の順で高くなります。 ・工事期間も、大体この順序で長くなるようです。 ・建築基準法の規制では、商業地などの防火地域では、建物規模によっては耐火構造にしなければならないため、木造住宅を建てることができない場合があります。 ・2世帯住宅も、場合によっては共同住宅扱いとなり、建物規模によっては木造で建てられない場合があります。